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中学受験用の勉強

私は、小学校の頃に中学受験の為に、塾へ通っていました。私のまわりではまだ中学受験自体をする子供が今と比べてそれほど多くなく、私は電車に乗って少し遠くの塾まで通っていました。
知らない同級生ばかりで、中学受験用の勉強はとても難しく、私は塾が最初からあまり好きではありませんでした。他の同級生たちは、小学校が終わると遊びに行ったり、他の習い事へ行ったりしていたので、とても羨ましいと感じていました。
そんなある日の社会科の塾での授業のことです。その日から、いつも教えて下さっていた塾の先生ではなく、新しい先生がいらっしゃいました。その先生は、丁度校長先生くらいのお歳で、当時小学生だった私たちの、祖父くらいの年齢の方でした。
しかし、この先生の授業はとても面白かったです。何と、授業の半分以上の時間が先生による雑談でした。先生が今まで教えてきた生徒さんの話や、先生が体験した面白い話などを話して下さいました。

    先生が話す度に、教室は爆笑の渦に巻き込まれ、それでも先生は雑談を続け、なんと、教えなければならない授業の範囲が終わらなく、授業が延長されてしまうこともありました。
    しかし、この先生の授業を受けていて気付いた事は、単に先生は面白おかしい雑談をしていたわけでは無かったのです。先生の雑談は、例えばその次の授業で教える歴史の部分に密接に関わっていたり、日本のとある法律を示した例であったりしたのです。
    とにかく面白い先生で、いつも授業では皆が笑っていました。そして私も社会が大好きになりました。そして、実際の中学受験の時に、先生から習ったことが試験で出題されました。しかも、先生が雑談の材料に使った事項だったのです。答案用紙に解答を書きながら、その時の先生の雑談を思い出してしまい、大切な入学試験なのに、笑いそうになってしまったのを覚えています。
    そして私は、無事に合格し、中学からその私立へと入学しました。

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